2008-06-20

ラスト・フレンズ

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昨日、ついに最終回を迎えた「ラスト・フレンズ」

最後の最後は幸せをアピールして、永遠の友達を演出して

理解し合えた者同士が友達以上でも以下でもない関係を継続しながら

一緒に生活をしていくことで最後を迎えるのでした。

なんとも衝撃的な内容だっただけに

最後の衝撃というものは宗佑の自殺と手紙に書かれた

「愛し方がわからない」と言った謝罪の手紙だったりするのだった。

ていうかそれだけだったのである。

その後というのは幸せになるための道を淡々と進むのみで

みなが理解しあうまでの過程を簡単に描いたのみで

なんとも平凡な終わり方だったかも。

確かに、救いがなければただのダークなドラマか、ホラーなものになり

エンターテイメント性ばかりが強くなってしまうのだけど

結局何が納得いかないのかってのは

きっと最後に3人(タケル・ミチル・ルカ)、あと子供の4人で暮らす事になった

そういう点だろう。

タケルとルカが夫婦みたいに信頼関係を気付けていて

ルカが女性的な安心感をタケルに抱いているのに

そこがくっついてしまうとミチルが子供と二人で生きていくことになる

それだとミチルに救いがないってことだろうか?

でも、それって一緒に生活しなくても

どうにかなる話で、絆なんて切れはしない

3人で暮らす事が果たして本当に3人にとって必要で

これからもよいことだったのだろうか?

穴を埋める

それだけのような気もする。

それぞれが自立することなく

なんだか、今の若者の弱さとドラマを通して描いたことは

成功しているのかもしれない。

DVは性同一性障害や自分の心だけでは補うのは難しい

問題を抱えていたとしても

やはり今を生きる若者や中年を手前にしている大人の

弱さを表していたとしか・・・思えないな・・・

DVなんて昔で言えば非日常的なものだけども

いまは私の彼女も含めて、過去にそのような体験をしていたり

他にも友人や知人にもたくさんいるのだ。

そして、彼女たちはこのドラマに出てくるミチルのように

いつか治るのではないか、彼の気持ちは誰よりもわかるから

と理解ができるだけに・・・同じような行動をしてしまい

人によっては別れることもできるのだけども

辛い思いをしている人もいるのは事実。

なんだか、現代の闇に陽を当てたことはすばらしいのかな?

捉え方によってはDVを肯定するというか

まずい方向にシフトさせかねない描き方でもあるから

なんともいえないな・・・

宗佑の手紙の内容は・・・衝撃的だったし

オグリンが「死ぬなんて解決方法は間違ってる」と

えらくマトモなことを言っていて共感しましたが

ルカがいう「死に方も含めて卑怯だ」と言うのも頷ける

何が正しいかもわからないが

何にしても「死を選ぶ」ということは

絶対に良くないってことなんだろうな。

最終回はどーも幸せいっぱいすぎて微妙だったけども

よいドラマでした。ありがとうございました。

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