彼女とはよく映画を見に行く。
映画は様々な考えや感情を擬似的ではあるけども経験させてくれるし
見せてくれるし、学ばせてくれる。
そして娯楽としてもなりたつものでもある。
小説は想像する楽しみがプラスされるけども
映画は映像と音声があるだけに伝える物がかすんでしまったり
文字では表せない部分が中途半端に見えるのが
より現実的であるのであって
また、ファンタジーであったとしても
これも文字では表せない、もしくは表したものを
リアリティーなものへ近づき、表現できるから素晴らしいし心惹かれるのだ。
でも
作品の内容の好みというのは小説やマンガと同じで
タイプが別れてしまうことに最近になって気付いた私と彼女。
(前置きダラダラですみませぬ)
アカデミー賞関係の作品は嫌でも注目してしまう二人。
わりと最近は衝撃的に楽しめる映画に出会えていないこともあってか
2人ともいつも以上に敏感だったのかもしれない。
とにかく近々、「バンテージポイント」は絶対観ようといっているのだけども
彼女が当初、「ノーカントリーはすごくいいみたいだよ」と言って
ワクワクしながら言っていたので
まだコーエン兄弟の映画でどんな内容か把握していなかった私は
すぐにインターネッツして調べたのだけども
内容的に深いテーマを抱えつつもなんともホラーというか
ヴァイオレンスな描写も多々ありそうで
そこら辺にエンターテイメント臭を感じるところだった。
したら暫くして彼女が「ノーカントリーは1人で見に行ってね、私あーゆーのだめだから」ってことだったのです。
要はヴァイオレンスすぎる基本設定がだめっぽい。
ミュンヘンがダメだった彼女。
ミュンヘンも真実を伝え表現するスピルバーグ監督がプライベートライアンほどではないが銃撃戦が物凄くリアルに表現されていて
彼女は目を背けていたっけ。
淡々とした内容で次々と人が殺されていたりするのが
やはり耐えられないのだ。
もちろんその中で深く考えさせられるもの
極限状態での心理状態や思考や感情・・・というもの・・・それは
ある人にとっては必要ないもので知りたくもないことなのかもだしね・・・
ようはそこで好むタイプが分かれてるみたいなのです。
私は極限状態の中で語られるものだったり陰鬱であったり人の闇であったり
とそこに深淵という中のものというかそんなものを好んでみるようで
ある意味ファンタジーであり身近に感じてしまう物が良い様子。
彼女の場合は、似てるけども極限状態の中でもヴァイオレンス抜きで
人が次々と殺されたり死んだりといった(戦争物はダメでしょうね・・・)感じの
ホラー&ヴァイオレンスはダメで、それら抜きの(少しくらい大丈夫でしょうけど)
もので語られるものを好むってところでした。
まぁ、だからって観たい映画が一致しないわけではないのでいいのですが・・・
彼女のほうが映画によりリアリティーを感じるものに
物理的なものではなくより直感的なものを求めているのが
彼女が直感を普段大事にしているところをみると
そこら辺の人間性がでるんだなーなんて思ったり。
すると私はわりと非現実的なものを物理的に求めたりするのかも?
形から入りがちなところがよく出てるのかもしれませんな・・・
むー
なんか私はこんなんでいいのか?と思える人間性ですねw